弔辞・喪主挨拶の原稿制作
スピーチライター 近藤圭太事務所(旭日社)
はじめに
このページは、まずご自分で書くための手順から始めます。書けそうであれば、それがいちばんです。読んでも決まらない、あるいは時間がない、という場合に、お電話ください。
1この場面で、本当に難しいのはどこか
弔辞も喪主の挨拶も、依頼されてから読むまでが極端に短いという点で、ほかの原稿と違います。結婚式のスピーチなら一か月あるところが、二日しかない。しかもその二日は、通夜と葬儀の準備で埋まっています。
難しいのは、文章がうまく書けないことではありません。材料を思い出す時間が取れないことです。故人との十年、二十年のうち、どの場面を持ってくるか。それを落ち着いて選ぶ時間が、いちばん無いときに要求される。
もう一つ。弔辞は、読む人の思想や哲学が出ます。型どおりに埋めれば形にはなりますが、そうして作った原稿は、聞いている人にもそう聞こえます。ここが、事務的な文書との決定的な違いです。
2自分で書くなら、こうします
実務でやっている順序を、そのまま書きます。
- 名前を呼ぶところから始める。経歴でも、悲しみの表明でもありません。名前を呼ぶ行為そのものが、これから語られるのが誰の話なのかを、その場の全員に一秒で伝えます
- 思い出を一つに絞る。三つ並べると、どれも薄くなります。一つを最後まで見せるほうが残ります
- 評価の言葉を、場面に置き換える。「優しい人でした」ではなく、優しさが出ている場面を一つ。聞き手は自分で見つけます
- 長さは5分以上。3分で人の一生を語るのは短すぎます。原稿にすると1,500字前後から
- 声に出して読む。目で読めても、口が回らない文があります。詰まるところは、その場で直す
書き出しについては、実際の下書きを編集した実物を公開しています。元の文章と、編集後の文章と、なぜその言葉を選んだのかの理由まで載せています。
弔辞の書き出し。最初の一行で、聞く姿勢が決まる/弔辞の書き方と例文(一覧)
3それでも決まらないのは、こういうとき
依頼を勧めるためではなく、切り分けのために書きます。ご自分で書けるほうが、本当はいいのです。
| 状況 | |
|---|---|
| ご自分で書けます | 故人との具体的な場面が、一つはっきり思い出せる。立場が単純(後輩・友人・部下)。読む時間が決まっていて、5分前後。手を動かす時間が半日は取れる |
| お任せいただいたほうが安全です | 立場が複雑——社葬で会社を代表する、親族の中で微妙な位置にいる。関係に語りにくい経緯がある——疎遠だった、和解しないままだった。喪主で、当日は他のことに手を取られる。時間がない——明日が式である |
とくに「関係に語りにくい経緯がある」場合は、一人で書かないほうがいいと考えています。書けないのではなく、書こうとすると嘘になる。その線をどこに引くかは、話しながらでないと決まりません。
喪主として挨拶される方は、こちらをご覧ください。立場が違うと、求められる言葉も変わります。→ 喪主の挨拶を、代わりに書きます
4お引き受けする場合の流れ
| 1 お電話 | ご事情と式の日時をうかがいます。24時間受付。近藤の携帯電話に直接転送されます。出られない場合も、できるかぎり早く折り返します |
|---|---|
| 2 電話取材 | 30分ほど。決めてこなくて構いません。質問はこちらからします。うまく話せなくて大丈夫です |
| 3 原稿のお渡し | メール・LINE・FAX・お近くのセブンイレブンでの印刷(別途印刷料)から、ご都合のよい方法で |
| 4 磨き込み | 声に出して読んでいただき、口に馴染むまで直します。修正は回数無制限です |
原稿は選択式でお渡しします。一本に決めきらず、異なる判断がありうる場所は開いたままにして、選ぶ材料と理由を添えます。自分で選んだ言葉は口が覚えるので、本番でも出てきます。この方法をきざむ文章(選択式文章法)と呼んでいます。
5料金
| コース | 料金 | 対象 | 納期 |
|---|---|---|---|
| 即日納品 | 34,800円 | 告別式が目前に迫っている方 | 電話取材の完了と入金確認後、最短4時間〜24時間以内 |
| 早割 | 29,800円 | 本番まで1週間以上ある方(社葬・お別れの会など) | 取材完了と入金確認後、2〜4日 |
いずれも消費税込。電話取材・原稿作成・回数無制限の修正・忌み言葉と宗派の作法の確認は、すべてこの料金に含まれます。追加料金はありません。
納品後7日間の全額返金保証。お渡しした原稿にご納得いただけなければ、原案の納品日を含めて7日以内のお申し出で、代金を全額お返しします。先払いのリスクは、こちらが引き受けます。
お支払いは銀行振込またはクレジットカード(PayPal経由)。毛筆・奉書紙の原稿は別料金(要見積)でご用意できます。お急ぎで製作が間に合わない場合は、当日は毛筆を模した印刷の原稿をお供えし、後日、毛筆の原稿をご遺族にお届けする形をご提案しています。
よくある質問
明日が告別式です。間に合いますか。
電話取材と入金確認のあと、最短4時間から24時間以内にお渡しします。受付は24時間で、深夜でも早朝でも構いません。まずはお電話ください。
何を話せばいいか分かりません。
決めてこなくて大丈夫です。質問はこちらからします。故人との思い出を、思いつくままにお話しください。引き出すのがこちらの仕事です。
弔辞はどのくらいの長さが適切ですか。
人によって違いますが、読み上げて5分以上が妥当です。3分で人の一生を語るのは短すぎます。原稿にすると1,500字前後からが目安になります。
喪主の挨拶もお願いできますか。
お受けしています。通夜、告別式、精進落としの献杯、出棺のとき。場面ごとに求められる長さと立場が違うので、どの場面かをお聞かせください。
宗派が分かりません。
分かる範囲で結構です。ご不明の場合は、宗派を問わない言い回しでお作りすることもできます。忌み言葉と作法の確認は、こちらで行います。
依頼したことは秘密になりますか。
取材でうかがった内容も、ご依頼いただいた事実そのものも、外部に出ることは一切ありません。